【51日目~54日目】黒瀧寺往復の国道沿いまとめ
国道は普段人が歩くようなところではないので車との接触はヒヤヒヤしながら歩いてました。
私を見かけたドライバーさんたちも驚いていたと思います。
そんな道中に見かけたものあれこれをまとめてアップしていきます。
『百姓一揆(ひゃくしょういっき)の供養塔』
一揆とはお上(かみ)に対する反乱です。
今でいえば過激なデモのようなものですが、今と違うのは「命懸け」だったということです。






もしかしたら解ってくれるかも、追い返されるだけで済むかもなどとは思っていません。
初めから死を覚悟で挑むのです。
なぜ農民をここまで追い詰める必要があるのか私には分かりません。
悲愴な覚悟と悲惨な結末。
それほどに彼らの郷土と家族を想う気持ちは強かったのです。
だからこそ碑を建て語り継いでいかなければならないのですね。
ちなみに「仁宇谷」「丹生谷」の「にう」とは「水銀」のことで、かつここが産出地であったことが分かります。

水力発電所が2、3基あり工事中のものもありました。
川沿いは水害との戦いの歴史でしょう。
間近で見る巨大構造物はその歴史の重さと人間の叡智(えいち)を感じさせてくれました。
『お不動様』
お不動様をいくつか見かけました。

明治38年は戦争の最中です。
「軍人武運長久(ぐんじんぶうんちょうきゅう)」とは読んで字のごとく軍人の武運(無事)が長く久しく続くことを祈る言葉です。
地域から出兵した若者たちのために建てられたのでしょう。

こちらには我が地元である千葉県の成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)のお不動様が!!

しかも平成31年と新しい。

成田山には毎年初詣に行っています。


こちらも平成31年でしょうか。
家内安全と交通安全が祈願されています。

これは結構黒瀧寺の近くまで行ったところにあったと記憶していますが、道路からふと目を横にやると遠くに石碑があるのが見えました。

わくわく。

行ける、な。

石碑の正面は川に向いており、ここから川沿いまで降りられそうな、昔は降りられたであろう道がありました。
途中まで行ってみましたが崩れかかっていたため引き返しました。
『新四国(ミニ四国)』
もちろん寄りませんでした。
いろいろ神社とかあって面白そうでしたが。


行きの一日目はこんな感じでした。


二日目は黒瀧寺参りです。
その手前に、これまでは道路から川沿いまで降りられないほど高低差があったのですがやっと降りられるところがありました。

三日間の洗濯物がたまっていてこれから先もコインランドリーが見当たらない状況だったので川で素洗い。

透き通ってて気持ちいーー!!

「あばばい」とは??
徳島の方言で「まぶしい」という意味だそうです。
例「天気がよくてあばばいね。」など。
この後に黒瀧寺参りです。
山から下りてきたところで就寝。
2日目終了です。
そして帰りです。
3日目スタート!


川辺にある巨岩。
これが一塊で山から転がってきたのかと考えると恐ろしい。

草木も生えちゃってます。
もう封鎖されていますが道路から渡れるよう梯子も架けられています。


自然の洞穴だと思いますが覗けば何かお祀りしてありそうな雰囲気。


対岸へ渡る十二社橋。
何があるのかと渡ってみると…

降りた先には電線の支柱?のようなものがあるだけで何も見当たりません。
これのためだけに橋を架けたのでしょうか?
それとも昔は何かあったのでしょうか…。
『宇奈爲(うない)神社』


この縁起の最後に書かれている「十二社七不思議の御霊跡」なるものがどうしても気になるのですがネットを調べても出てこず。



たくさんの神様が大小様々なお社に祀られています

拝殿の裏に本殿があります
ここは過去の水害のためかこれからの対策として建物が高い位置に移動され法面(のりめん)の補強がされています。
なので境内も綺麗なんですね。

神社の前の灯明杉(とうみょうすぎ)

「灯明杉 十二社神社」とあります

場所はこのへん



神社や遺跡のような場所ではないのですが大木の根本になにやら意味ありげな形をした石が。

謎です。
国道沿いには他にも神社がいくつかあります。


読めん




こんな神社も。






黒瀧寺の伝説しかり、なにかと龍にまつわる信仰や伝説が見受けられます。
龍(竜)は洋の東西を問わず厄災の化身でありまた神聖な神の使い(もしくは神そのもの)でもあります。
つまり超常的な存在の象徴なわけですね。
この地域一帯は川沿いであるため水神として龍を崇めたり畏れたりした歴史があるのかもしれません。
前回の記事で「金毘羅様」について触れました。
海上交通、航海安全の神様がなぜ山の中に祀られているのか?
四国は山が多く林業が盛んです。
現代のように道路が整備されていない時代は山で切り出した材木は川まで運ばれ川の流れに乗せて河口へ、そして船により海を渡って各地に運ばれました。
このことから山の木こりは自分たちが切り出した材木が無事に運ばれるよう祈願して金毘羅様を祀ったのではないかと考えます(私的推論)。
『もみじ川温泉』

天気は雨。
夜に向けて強くなる予報。
買い物をしているとお客さんの一人とチラチラ目が合う。
中年の女性だがどこかで会っただろうか?
表に出たところで声を掛けられる。
そこでやっと気づいたが、初日に寄ったスーパーの店員さんだ!
いろいろお話させていただいて「帰りにまた寄りますよ」と約束したので今日寄ったのだがお休みだったのだ。
仕方ないと思ってあきらめていたがなんと最後に再会することができた。
ご縁ですねー(^_^)
最終日は行程の記録を取っていなかった。
まあ、同じだからいっか!てな感じす。
また明日から通常ルートで二十二番を目指します!
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